いよいよ12月に入った。ヘッジファンドはすでに新年度に入ったところもあるようだ。今週はイベント続きで動きづらいが、それでもマーケットでは、さまざまな市場参加者の思惑を反映し、価格が形成されている。米利上げを目前にしながらも、米国株は高値圏を維持し、日経平均株価は2万円をつけるなど堅調さを維持している。しかし、この動きが続くのもあと最大で2週間であろう。 「ドラギマジック」への過度な期待は禁物 市場では、3日のECB理事会での追加緩和期待から、ユーロが売られ株が買われる動きが続いてきた。しかし、ここにきてユーロの下げ基調に歯止めがかかる兆しが見られ始めている。ドラギECB総裁が「やれることはなんでもやる」と発言し、追加緩和の可能性が高いことを示したことで、ユーロは対ドルで一段安となった。その結果、ドルは対主要通貨で上昇基調を強め、ドル指数は8年ぶりの高水準をつけるに至った。 しかし、欧米の景