岩波の叢書 中国的問題群もこれで残り3冊か。残りは民族、党、軍事の様なので、ギリギリまで粘って最新情勢取り込もうとしているのかな.果たして尖閣は入るかどうか。さすがに SAPIO系はいないけど、それほど岩波色が強い執筆陣でもないので、必要あらば書くだろうが。で、この巻は法律。中国で法律というと、中国は法治国家でhなあく人治国家であるという言説が盛んに語られ、半ば常識化しているのだが、中国法が専門の著者がそれを言ってしまえば、メシが食えなくなる訳で、そうしたものには与していない。例えその運用が不完全であっても法律が存在すれば法治国家であり、政治的に集団指導体制を採っている以上、大統領に大幅な権限を認めるアメリカの方が人治国家とも言える。ただ、現実的には中国で法律が機能しなかった時代は最近まであり、現在もそれが完全に払拭された訳でもない。よく指摘される通り、中国の裁判官は資格、経験が不問であっ