photo by Gitte Herden たとえば、有名なスケート選手が「スケートが大好きです」と言う。あるいは有名な歌手が「歌うのが大好きでここまで来れました」と言う。あるいは、有名な料理人が「料理が好きで人生を捧げました」と言う。 それを聞いて、僕たちは、「自分も彼らのように、『好きなもの(パッション)』を見つけて、たゆまない努力を続けて、彼らのようになりたい」と思う。 しかし、自分が『好きなもの(パッション)』ってどこにあるのか、それだったら誰よりも努力できるものってどこかにあるんだろうか、それがいつも大問題になる。 どうやら、そのときの「もの」というのが曲者で、「もの」を探している限り、いつまでたっても、人はそれを見つけられないし、幸せにもなれないのではないかと思う。 そもそも「スケートが好き」と言う選手は、「スケートが好き」という「パッション」をカラダの中に宿してこの世に生まれ