今回は7セグLEDの表示を動かしてみます。数字が0、1、2……と増えていくカウンターを作ります。 そうした処理を実現したいときはマイクロコントローラ(マイコン)の出番です。マイコン上で走るソフトウエアによって、自由にコントロールできます。しかし、今回はソフトウエアの力を借りず、ハードウエアのみで作ってみましょう。デジタル回路の黎明期の雰囲気を少しだけ味わってみることが目的です。 汎用ロジックICと呼ばれるチップが今回の主役です。74から始まる型番のチップを5つ使います。そのほかに、555も1つ使用します。 コンピュータ・ヒストリー・ミュージアムの資料によると、74シリーズの最初の製品がテキサス・インスツルメンツ(TI)から発売されたのは1966年のことです。その後74シリーズは汎用ロジックICのデファクトスタンダードとなり、ラインアップは年々拡大されました。Wikipediaの汎用ロジック