はじめに 学生時代にほんの少し競馬をかじったことがあるのですが、競馬の着順予測は考えるべき要素が多く、自分の頭の中でそれらの要素を考慮して予測するのは難しいと感じたので、1年足らずで止めてしまいました。ですが、「StanとRでベイズ統計モデリング」10.2節の棋士の「強さ」を推定する手法を知り、この手法を活用すれば、着順予測をシステマティックに行えるのではないかと考えるようになりました。そこで、以下では着順予測に考慮すべき要素の一つである競走馬の「強さ」を統計モデリングにより推定します。 StanとRでベイズ統計モデリング (Wonderful R) 作者:松浦 健太郎出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2016/10/25メディア: 単行本 使用データ 以下のようなレース結果のシミュレーションデータを使用します(1438頭、290レース分)*1。このデータは、後述の統計モデルから生成し