邦題だけみるとすべての競技についての話かな? と思うが原題は『The insiders Guide to Match Fixing in Football』なのでサッカーで行われる八百長の話だ。あんまりいい邦題じゃないね。人間、別に堕落でもなんでもなく合理的な理由によって八百長をするものだが、それらがいかにして、どんな人々によって行われていくのかを様々な実例をもとに教えてくれる一冊。著者がいうところの極秘報告書によれば2010年のワールドカップ南アフリカ大会の開幕直前の試合、エキシビジョンマッチかな? で、日本も八百長をプレーしていたという。 八百長は文化、人種的な背景には関係なく、合理的な理由によって行われる。たとえばグループリーグの最終戦、お互いが得失点差をうまくコントロールしあえば、両者とも駒を先に薦められるとしたら、そうなるように調整したところで不思議はない。はたまた、もう負けが決