分かち合う、折る楽しみ ○…10年前、南瀬谷小コミスクで活動する「折り紙の会」の先生に就任した。「教室では折れるけど、家に帰ってから分からなくなってしまうから」とカメラの設計という自身の仕事を生かし、教わっていた頃から独自に折り紙の設計図を作成してきた。市販の教則本にない折り方のポイントが書かれた設計図は生徒たちにも好評。ゆっくりと教える姿勢も評判を呼び、今では瀬谷区内外を問わず、40人以上の生徒を教えるまでになった。 ○…会社員時代は家と会社の往復ばかり。家の周りの事はおろか、近所の知り合いも少なかった。「引退したら時間もあるし、なんでもできると思ってたら想像と違った」と振り返る。「妻に勧められて区の教室に通い始めたのが地域デビューの始まり」。定年後はこれまで理系の道を歩んできた反動か、折り紙の会のほかに瀬谷古文書学習会や歴史を楽しむ会などに参加。歴史についての知識欲が高まった。「定年後