平日は山の調査や木材を活かすプロジェクト、週末はNPO法人「 遠足計画」で地域のコミュニティ活動に携わり、2枚の名刺を持って活動する藤田純子さん。 滋賀県で生まれ育ち、森林環境を学ぶため鳥取県の大学へ進学。女性でもできる山の仕事を求めて北海道で就職し、そして林業がさかんな鳥取県に再び移住した。田んぼがあってすぐ近くに山があるーーそんな風景の中で育った藤田さんにとって、“山”に惹かれていったのは自然なことだった。 “山の仕事”と“地域の仕事”のふたつの仕事をしなやかにこなす藤田さんに、これから取り組もうとしていることについて話を聞いた。 “第三希望”だった北海道へ 女性でもできる山の仕事 以前から山が好きで、大学では農林業や森林環境の勉強をしていました。将来も森林関係の仕事がしたかったので、「女性でもできる山の仕事って何だろう」って探していた時に、林野庁の国有林を管理する仕事を見つけたんです