ガセビア売りが落ちてきたら 受け止めてあげるよ 『社会派くんがゆく!』最新号より。 唐沢 民俗学者の米山俊直が“正月というのはおなじみの行為をやることで、共同体の中にいるという認識を新たにする儀式だ”といっていたからね。初詣やお屠蘇の習慣が廃れてくると、こういうニュースで日本人が正月気分を味わうような時代になってくるんじゃないの(笑)。餅をノドにつめて死ぬ爺さん婆さんは、要は新年をことほぐためのイケニエなんだな。 米山俊直は文化人類学者。「裏モノ日記」2003年12月10日より。 正月論を書くにあたって、小松左京・石毛直道・米山俊直三氏の『人間博物館・「性と食」の民俗学』(1977・光文社)を再読。もう百回以上は読み返した本かもしれない。読むたびに知的好奇心を刺激されるし、また食欲をも刺激される。 ああ、だから、民俗学者だとカンチガイしたのか…、と思ったら正しい書名は『人間博物館―「性と食