イスラエル軍は20日、隣国レバノンの首都ベイルートを空爆し、イスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部を殺害したと発表した。全面戦争の懸念が高まるなか、情勢の悪化が大きく進んだ。 イスラエルは、空爆で殺害した幹部の一人としてイブラヒム・アキル司令官の名前を挙げていた。ヒズボラはその後、アキル司令官が殺害されたと発表した。 レバノン保健省は21日、ベイルート南部郊外ダーヒエ地区への空爆による死者は、少なくとも31人に上ると発表した。子供3人が含まれるという。レバノン当局はイスラエルの発表に先立ち20日の時点で、少なくとも14人が殺害され、数十人が負傷したと明らかにしていた。