中部大学(愛知県)が公表した、「海藻のアオサが新型コロナウイルスを抑制する効果に期待」できる、という「研究結果」。 一部メディアで報じられるとアオサが売り切れ、メルカリで転売され、さらに海苔メーカーの株価があがるなどの事態に。一方で研究そのものに疑問を投げかける声や批判も相次ぎ、大学側はプレスリリースを削除した。 専門家は「ミスリーディングであり悪質という印象」と一刀両断する。いったい、どういうことなのか。 2月20日に公開されたのは、中部大学・生命健康科学部の河原敏男教授と工学研究科の林京子客員教授、化学薬品メーカー「江南化工株式会社」(三重県)とアオサの健康効果を研究するラムナン研究所(同)の共同研究の結果。 《海藻の「あおさ」にヒトコロナウイルス増殖抑制効果を確認 ─新型コロナウイルスでの効果にも期待─》 プレスリリースでは、アオサに含まれる「ラムナン硫酸」が「ヒトコロナウイルスの抗