ここのところ頭の中でもやもやしていたことを、少しばかりまとめてみることにした。上手くは書けていないが、少しは具体化されたような気もする。 大学を卒業して先生という仕事に就いて社会人となった時、これからは自分の力でしっかり生きていこうと考えた。そうして、生徒にも生きる力を身につけなければいけないと繰り返した。今の学習指導要領にも「生きる力」を育むと謳われているが、そんなことは昔から言われていた。そんな生徒の手前もあって、自分自身も自分の力だけで生きていくのだと、そんなことを考えては毎日を過ごしていた。 やがて結婚をし、二人の子供も育てた。職場では中心になってバリバリ働いた。自分は確かに自分の力でしっかり生きていた。それが子育ても終わり定年が見えてきた50歳を過ぎたあたりで、心の中に少しばかり変化が生じた。確かに自分は自分の力で自分の生きたいように生きてきた。でもそれは本当に自分だけの力だった