東京都大田区の多摩川で入水自殺したとされる評論家の西部邁(すすむ)さん=当時(78)=の死をめぐり、さまざまな謎が渦巻いている。生前から自らの死について語り、現場には遺書も残されていたが、死因は不明のまま。第三者が自殺を手助けした可能性も浮上し、警視庁が自殺幇助(ほうじょ)などの容疑を視野に捜査していることも判明した。「自裁」の背景に何があったのか。 東急東横線田園調布駅から約1キロ、野球グラウンドやテニスコートなどが並ぶ河川敷。1月21日早朝、家族は変わり果てた西部さんの姿を見つけた。 捜査関係者によると、川の中で見つかった西部さんは工事現場用のハーネスを着用。そこから長さ20〜30メートルのナイロン製ロープが伸び、土手の樹木に巻かれていた。体が流されないよう固定したものとみられるが、手の不自由だった西部さんが1人で作業できたのか-との疑問が呈された。 当初は溺死とみられていたが、司法解
![西部邁さん「自裁」に深まる謎 口の中に瓶、体にロープ 留守電に異音 タクシー使わず移動?(1/2ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/68a2ab1be40305d67ebd3d555f8c4ee985a7853c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2Fb-T57__POAr6h2rQj68FPgW5JOw%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FNVS5EBBEFNJD5MWOH32AM6QJSY.jpg)