2020年春先に新型コロナウイルスの爆発的ともいうべき感染拡大が発生し、4月から5月にかけては、緊急事態宣言が発出され全国的に外出自粛が要請されると、「2020年の新車販売は大変なことになりそうだ」と業界は大騒ぎになった。当時は「まったく未知のウイルスの感染拡大という、いままで体験したことないような非常事態なので先が読めない」というのは、なにも新車販売業界に限った話ではなかったが、緊急事態宣言発出が終了すると、直近の6月から新車販売は急速な回復を見せ、いまでは単月の月販目標台数の“上方修正”を行い、春先の新車販売台数の落ち込みを取り戻そうとするぐらい、つまり“ビフォアコロナ”のころ並みの回復を見せている。 【写真】ハイブリッドなのに燃費が良くない国産車6台! ただ、すべてのメーカーや車種が回復傾向にあるわけではない。WITHコロナの時代は格差が広がるといわれているが、新車販売の世界でも格差
トヨタ/ソニー/Amazonらの注目展示に“空飛ぶタクシー”も。CESで見えた「5G時代のオートモーティブ」 例年、新年が明けた1月初め、米国ラスベガスは世界最大のIT家電ショー「CES」の熱気に包まれる。今年の「CES 2020」の会期は1月7日~10日の4日間。総面積290万平方フィートの会場に4,400社が出展し、20万人近くの来場者で賑わった。 【写真】各社の展示のようす なかでも伸長著しいのがオートモーティブの分野だ。CESと言えばかつては「コンシューマ・エレクトロニクス・ショー」の略称であったわけだが、会場に行けばそんな時代の面影はほとんど見当たらない。まさにCESは新たな時代に向けて大きく変貌を遂げていたのだ。 ■狼煙をいち早く上げたのはトヨタ そんななかでスタートしたCES 2020。その狼煙をいち早く上げたのはトヨタだった。トヨタは今年のCESで「Toyota Woven
日本企業で初めて売上高が30兆円を超えた。 トヨタ自動車が5月8日に発表した2019年3月期決算をメディア各社は概ね好意的に伝えた。売上高は前期比2.9%増の30兆2256億円、営業利益は同2.8%増の2兆4675億円で着地した(米国会計基準)。米中の2大市場が成熟し、メーカー各社の競争が激化する中で、ダイハツと日野を合わせたグループの世界販売台数は1060万台と前期比で16万台、1.5%増となった。 この記事の写真を見る 販売を牽引したのは何といっても中国だ。2018年の市場全体の販売台数は前年比2.8%減と28年ぶりに前年割れとなる中、トヨタは前期比14%増の148万台あまりを販売。ハイブリッド車(HV)の販売が伸び、レクサス車も関税引き下げの追い風を受けた。アメリカは販売台数こそ微減だったが、インセンティブ(販売奨励金)の抑制が収益改善につながった。 5月10日までに国内乗用車メーカ
5歳で警察沙汰、3年の逃亡生活。絵に描いたワルがヤンキー系ドラマ御用達の不良ファッション専門ショップを立ち上げるまで
トヨタが抱える重大な「欠落」 1兆円を超える研究開発投資を続け、人材も資金も圧倒的に豊富なトヨタ自動車が、自動運転の商品化で出遅れているのはなぜか。ここには今後の日本の自動車産業の競争優位を揺るがしかねない大きな問題が隠されている。 実は今のトヨタには、最新のある技術が欠落しているのだ。それは、「バーチャル・シミュレーション」を使った開発手法だ。 それを説明する前にクルマの開発の流れを大まかに説明しよう。クルマは商品企画で、どのような製品にしたいか、たとえば「スポーティーな若者向けにする」といったようなコンセプトが定まり、「高速走行時に搭乗者にかかる重力をいくらまでに抑えるか」などの細かい仕様が定まっていく。 その仕様を作るために、開発の上流段階で、実物のクルマやエンジンなどを試作して実験を繰り返し、燃費や安全関連のデータを取り出していく。仕様書は別名「要求書」とも呼ばれる。試作と実験を繰
今春のトヨタの幹部人事をめぐって社内外が騒がしい。豊田章男社長の「意図」を勘ぐって臆測が飛び交っているが、果たしてその真相は。トヨタ取材20年以上のジャーナリストによる全内幕レポート。 異例の「逆転人事」 トヨタ自動車の4月1日付役員人事で、見せしめの「懲罰的人事」が行われ、社内やグループ会社、系列下請け企業にまで衝撃が走っている。トヨタ関係者の一人は、「こんな人事はこれまで見たことがない。一時はどこもかしこもこの人事の話で持ちきりだった」と語る。 その人事とは、4月1日付で牟田弘文専務役員(61歳)が退任して子会社の日野自動車顧問に就任し、6月の株主総会を経て同社の副社長に就くこと。 専務から上場子会社の副社長への転出なので一見順当に見えるが、これが懲罰的だと言われる理由は、日野自動車の新社長には年下でトヨタでは格下だった下義生常務役員(58歳)が抜擢されたからである。 世間一般では末席
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く