【11月26日 AFP】欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)は25日、「宇宙のフェラーリ」の異名を持つ科学衛星「GOCE」の観測データを用いて作成した、これまでで最も精度の高い海洋大循環のモデルを公開した。海洋と地球温暖化の主要な影響に関する理解をさらに高める成果だという。 ESAによると、GOCEから地球に送信されるデータは「地球の重力の変動を比類のない精度でマッピングした」ものだという。これにより「海流の流速に関するこれまでで最も精密なモデル」作成への道が開かれた。 大気科学と気候に関する研究を行うイタリアの「Institute of Atmospheric Sciences and Climate」のマリー・エレーヌ・リオ(Marie-Helene Rio)氏は、このデータによって、海洋に関する「非常に貴重な新しい知見がもたらされる」と説明した。 GOC