<中央アジア出身の戦闘員がトルコでテロを遂行したのは、非アラブ系外国人テロリストが欧米諸国を攻撃する予兆なのか>(写真は先月のテロで死亡した男性の葬儀) 6月28日午後10時前、3人の男がタクシーでイスタンブールのアタチュルク国際空港に到着した。男たちは銃を乱射して警備員を振り切り、空港ロビーで自爆。44人が死亡した。 犯行の経緯はパリやブリュッセルのテロ事件と似ている。問題は自爆した3人の国籍で、ロシア、ウズベキスタン、キルギスだった。 テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)やアルカイダ系過激派組織アルヌスラ戦線に中央アジア出身者がいるのは、シリアやイラクの戦場では珍しくないと、ランド研究所研究員のセス・ジョーンズは言う。「ただし、中央アジア出身の戦闘員がトルコでテロを実行したことは異例だ」 この事実は、トルコの安全保障に新たな難題を突き付ける。トルコでは、ウズベキスタンなど旧