「映画批評をめぐる冒険」という講演会に行って、自分より少し年上の書き手が文化的なリソースの乏しい状況(映画館が潰れていったり、レンタルビデオがない等)において淀川長治や荻昌弘のテレビ映画解説から大きな影響を受けたということを知った。(「映画批評をめぐる冒険」の記事はこちらにあり) 自分たちの世代はその地上波テレビでの映画解説という側面には期待できず、映画館もシネコン。レンタルビデオやネットはあるが、その選ぶ作品や見方などはかなり意識的にならないと自らの興味を拡張しないまま、つまり家族や友人が映画を見ない状況だと下手すれば「重要」な作品をまったく見ることのないまま、成人を迎えることがあり得る。 自分がそうであったし、同じく講演を聞きに行った地方育ちの友人もそうであった。 中華料理屋で飯を喰らいながらの結論としては、遅くても知識が乏しいことを自覚しつつ少しずつ補完するしかないかということだった
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