「カレントアウェアネス-R」で振り返る「電子書籍元年」 2010年は日本では「電子書籍元年」と呼ばれ,電子書籍をめぐる様々な動向があった。カレントアウェアネス・ポータルで提供しているニュース速報ブログ「カレントアウェアネス-R」(CA-R)では,2010年1月4日から12月15日までの間に1,492本の記事を掲載したが,そのうち「電子書籍」のタグを付けた記事は173本であった。それらの記事の中から,2010年の日本における電子書籍をめぐる動向に関する主なものを紹介する。なお,網羅的なものではないことをお断りしておく。 上半期では,1月に発表されたApple社のタブレット型端末“iPad”が話題となった(記事1)。日本では5月に発売開始となり,新作小説の電子書籍版がアプリとして発売されるなど注目を集めた(記事2)。 出版社や印刷会社,通信会社などによる,団体の結成や電子書籍関連サービスの開始
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