本稿は,令和4(2022)年度国立大学図書館協会海外派遣事業(短期)による筆者の短期研修の報告である。令和5(2023)年2月に訪問した国立台湾大学,中央研究院におけるデジタルアーカイブおよびデジタル・ヒューマニティーズの取組に関するインタビューをもとにした調査により,各機関において,史資料のデジタルコンテンツの利用促進やその普及,さらにはシステムの利用状況の把握等,意識される問題については日本の機関と共通する点があるものの,それらを克服する為に多くの工夫や取組が実施されていることがわかった。
スコットランドの女王メアリーが残した暗号、解読される2024.06.15 16:3545,139 Isaac Schultz - Gizmodo US [原文] ( あき/Word Connection JAPAN ) 2023年2月28日の記事を編集して再掲載しています。 445年前の手紙から、女王エリザベス1世の囚われの身となったメアリーの実態が明らかになりました。 コンピュータの科学者、音楽家、物理学者の3人が、ある国立図書館の書庫に入っていきます。と、始まりは冗談のようですが、話はいたって真面目です。従姉妹の女王エリザベス1世に幽閉されていたスコットランドの女王メアリーが書いた57通の手紙が、様々な分野の研究者たちによって発見、解読されました。 手紙は1578年から1584年にかけて、メアリーが斬首刑にさらされる直前の1587年2月8日までのものです。メアリーは、彼女の従姉妹である
Pythonにはライブラリが沢山あります。ライブラリとは便利な機能を持ったプログラムを集めたものを言い、このライブラリを上手く使うことで色々なことを実現できます。 今回はこのライブラリを用途別で図解にまとめました。 Pythonでプログラムを組む際の参考になりましたら幸いです。 ※簡単にまとめているだけなので、詳しい中身は公式ドキュメント等をご確認ください。 追記(2023/12/25) 当記事がありがたいことに好評いただけたので、Pythonの基礎も図解化しました。あわせてご活用いただけますと幸いです。 機械学習 機械学習 ⊃ 深層学習という包含関係です。 ざっくり言うと、特定のタスク(分析の方向性が明確)に対して予測できるのが機械学習で、より複雑なデータも処理できるのが深層学習です。 ただし深層学習はその分、学習に要する時間やデータは多くなります。 【機械学習入門】scikit-lea
Oxford Administrators Want OA Policy Removed from REF 2029. I Have an Even Better Idea. AuthorityAuthorsBusiness ModelsCommerceControversial TopicsEconomicsEducationEthicsOpen AccessPolicyResearchResearch SocietiesSocial Role Readers of The Scholarly Kitchen may have noticed a recent guest post on the blog of the Higher Education Policy Institute (which should not be confused with the Institute fo
科学論文において画像やデータを不正に操作して結果を改ざんする行為は、科学全般への信頼を揺るがす深刻な問題であり、論文における不正を検出する取り組みは非常に重要です。そんな科学論文の不正に操作された画像を検出するためのAIツールは、すでに人間の目視によるチェックよりも高い精度を持っているという研究結果が、プレプリントサーバーのbioRxivに掲載された査読前論文で報告されました。 A Quantitative Study of Inappropriate Image Duplication in the Journal Toxicology Reports | bioRxiv https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2023.09.03.556099v2 AI beats human sleuth at finding problematic imag
2024年6月27日、台湾国家図書館が、米・ハーバード大学燕京図書館に「台湾漢学リソースセンター」(臺灣漢學資源中心)を開設しました。 台湾漢学リソースセンターは、漢学や台湾研究に関する学術資源の共有や学術交流の促進を目的として、台湾国家図書館が海外の主要な大学や研究機関に設置しているもので、同館の発表によると、ハーバード大学燕京図書館が50か所目となります。 國圖與哈佛大學圖書館簽署合作協議設立臺灣漢學資源中心 推展學術研究成果(台湾国家図書館, 2024/6/28) https://www.ncl.edu.tw/information_236_17819.html 臺灣漢學資源中心 https://trccs.ncl.edu.tw/trccsc/trccsnewweb?@@0.593992174997308 参考: 台湾国家図書館、イタリア・ヴェネツィア大学に「台湾漢学リソースセンター
日本科学振興協会(JAAS)は科学研究の成果を評価する方法の改善へのコミットメントを示すために、研究評価に関するサンフランシスコ宣言(DORA)への署名を行い、2024年2月22日にNPO法人として設立2周年にあわせ同宣言への支持を表明いたしました。 DORAは、2012年、米国細胞生物学会(ASCB)において起草された研究評価のあり方に関する 勧告です。ライデン声明とともに、世界的なイニシアティブになっています。 DORAでは、論文の質を測るメトリクスとして、ジャーナルインパクトファクター(IF)が誤用されている科学界の現状を指摘し、採用・昇進・助成等個別の研究者や研究内容の評価において雑誌ベースの数量的指標を用いないことを求めています。さらに研究評価では、出版物のみならず研究のすべての成果の価値とインパクトを検討すべきであり、質的指標を含む幅広いインパクトの評価基準を考慮すべきであると
ミュージアムIT ケーススタディ ホームミュージアムレポートミュージアムIT ケーススタディデジタルアーカイブを「展覧会限定」で使う ~ 神戸市立博物館 特別展「Colorful JAPAN―幕末・明治手彩色写真への旅」 皆様ご存じの通り、昨年の博物館法改正でデジタルアーカイブが正式に博物館の業務の一部として位置付けられました。一般にデジタルアーカイブとは、長期保存や一般公開を目的に文書や文化資源の情報をデジタル化することを指します。ところが、神戸市立博物館の特別展「Colorful JAPAN―幕末・明治手彩色写真への旅」と連動するデジタルアーカイブは、何とこの展覧会のみの限定公開。非常に珍しい取り組みですが、実際に体験してみると「その手があったか!」と目から鱗が落ちるようなナイスアイデアでした。きっと広くご参考としていただける事例ですので、さっそくご紹介いたします。 幕末・明治の手彩色
データ再利用性と論文アクセス性の向上に向けた奈文研の取組 奈良文化財研究所・高田祐一(たかたゆういち) ●はじめに 奈良文化財研究所(奈文研)では、2024年1月に「文化財データリポジトリ」を、また同年3月に「文化財オンラインライブラリー」を全国遺跡報告総覧(以下「遺跡総覧」)のウェブサイト内で公開した。本稿ではこれらのサービスについて紹介する。 ●全国遺跡報告総覧について 奈文研が運営する遺跡総覧は、日本全国の文化財に関する調査報告書類の情報を一元的に集め、提供するオンラインデータベースである(E1700、CA1936参照)。研究者、学生、歴史に関心がある方々の貴重な情報源となっている。報告書類の書誌情報、調査成果を要約した抄録、全文PDFが含まれており、歴史と文化を理解するための有用なデータベースである。 ●デジタル時代の調査報告のありかた 遺跡総覧では、約3万9,000件の報告書類の
2024年6月20日、学術文化コミュニティを支援する米国の非営利団体Ithakaの調査部門Ithaka S+Rが、高等教育機関の教員による生成AIの授業での利用状況について、調査報告“Generative AI and Postsecondary Instructional Practices: Findings from a National Survey of Instructors”を公開しました。 米国内の幅広い分野と機関における大学教員等2,654人から得た調査回答を基に、主に次のような分析結果を示しています。 ・ 教員の大多数は、生成AIツールについてある程度の知識を持っている。しかし、特に年配の教員の多くは、自身が教育目的で使いこなす能力又は教育面での価値に確信を持てずにいる。 ・ 教員の大多数(72%)は、生成AIを教育ツールとして使用する試みを行っている。教員は生成AIを
The EOSC Symposium 2024 will be a critical event on the path to EOSC post-2027. It is a key event to network and exchange ideas with policy makers, funders, and representatives of research institutions, research communities, and data- and e-Infrastructures active in the EOSC ecosystem. The EOSC Symposium 2024 will take place on 21-23 October 2024 at the H4 Hotel Alexanderplatz in Berlin, under the
2024年6月5日付けのOCLC Researchのブログ“Hanging Together”に、従来の図書館サービスの枠を超えた新たな研究図書館の実践等に関する記事“The library beyond the library”が掲載されました。 これまで主にコレクション管理に重点を置いてきた研究図書館は、研究支援サービスの拡大を通じて組織の研究事業にますます関与するようになり、機関リポジトリ、研究データ管理(RDM)、機関評価管理などの分野で新たな責任を担っているとしています。そして、こうした変化を効果的に乗り切ることは、図書館にとって重要な戦略及びリスク管理の検討事項であると述べられています。 記事では、新たな業務運営に取り組む研究図書館を“the library beyond the library”(図書館を超えた図書館)と表現し、研究図書館が組織内の他部署と連携して行っている新
「OECD iLibrary」は2024年7月1日(月)をもってオープンアクセスのプラットフォームとなり、OECDの出版物およびデータはすべて自由に閲覧・ダウンロードできるようになります。 Books、PapersおよびStatistics関連出版物は、引き続き「OECD iLibrary」より利用できます。 統計データは、「OECD.stat」から「OECD Data Explorer」へプラットフォームが切り替わります。データは順次移行されており、各プラットフォームトップ画面には移行済統計データの一覧が掲載されています(Excelファイル/追加移行があった月に一度更新されます)。適宜参照の上、ご利用ください。 なお、同プラットフォーム上で提供されていたIEA(International Energy Agency)コンテンツの取扱いに関しては別途お問合せください。 <お問い合わせ先>
2024年6月12日付けで、プレプリントサーバーarXivに、大手学術出版社の論文処理費用(APC)のオープンデータセットに関する論文“An open dataset of article processing charges from six large scholarly publishers”が掲載されています。著者はカナダ・オタワ大学図書館のLeigh-Ann Butler氏等です。 大手出版社6社(Elsevier、Frontiers、PLOS、MDPI、Springer Nature及びWiley)の価格表を基に作成された2019年から2023年のAPCのデータセットが紹介されています。データセットには、ジャーナルのメタデータ、複数の通貨(米ドル、ユーロ、英ポンド、スイスフラン、日本円、カナダドル)での各年のAPC価格表の情報等が含まれています。 Butler, Leigh-A
今年の図書館総合展は、オンライン開催2期間とリアル開催1期間で行われ、現在はオンライン1期が開催されています。 やわらか図書館学は「1 Week Fantasical Libraries」と題してオンライン1期に出展しており、画像生成AIで生成した幻想的な図書館の画像を日替わりで公開しています。 www.libraryfair.jp 例えばこのような画像を公開しています。こちらは、6/30日曜日公開分の画像です。 画像だけですと流石に味気ないので、以下のようなフレーバーテキストも添えています。こちらはChat GPTで作成しています。 古の図書館にて、魔法の研究者がついに太陽を創り出した。輝く光は知識の殿堂を包み込み、永遠に炎の中に消え去ったという。 オンライン1期の開催期間である7/7まで毎日ひとつずつ画像を追加していきますので、ぜひご覧ください。 以下、裏話 図書館総合展のオンラインが
読み聞かせとして「数字で見る沖縄戦」的なものをやっていることは前に書いた。いろいろ漁って出てきたものをメモしてSNSに投稿したやつをまとめて転載しておく。 戦争による人口構造の変化と人的被害の諸相 : 沖縄と「本土」を比較して 昭和20年春を数字で再体験してもらうという趣旨で公的なサイト等を簡単にあたって出てきた数字を教えていたのだが、どうもこの数字が漠然としすぎていて実相が見えにくいと感じるようになった。 たとえば県民人口59万に対して死者12万という数字が言われることもあれば、4人に1人が亡くなったと語られることも多い。59万に対して12万なら5人に1人ではないのか。 ちょっと見ると何が起きているのか分かりにくく、大袈裟に言ってる数字なのでは?と思われそうだが、実はこれは両方ともそれなりに確かな数字である。 59万とは1944年2月の人口調査の数字で、八重山の10万を含んだ人口の総数で
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