吐兎モノロブ『ブレイズ・ソー・エッジ 1』を読んだ。 ブレイズ・ソー・エッジ(1) (ヤングキングコミックス) 作者:吐兎モノロブ少年画報社Amazon 短編漫画集『少女境界線』の各作がどれもまとまりがあり、構図やアクションの絵がその都度美しかったので、連載漫画ではどうか、と思って読んだ。だが、一巻末時点まで読んで、凄く惜しい仕上がりになってる。 どのへんが惜しいと感じたかについて、まず幾つか論点を出す。 1. 映画的視点の切り出しとキャラクターの行為の不一致(が多いこと): 映画カメラであれば快楽の出るだろう演出が、状況を的確に伝える道具として機能していない。話として理解するためにフキダシとコマ内絵を“並列に”読む時間が多い。そのため、「映画のフレームをコマとしてそのつど切り出してみたが、物語内容を適切に伝える画角を微妙に外した絵」がコマとして出てしまう。構図はメチャカッコいいのだから、