IPアドレスが枯渇することによる影響は,人の立場や業務内容によって違うはず。ライブドアの通信環境技術研究室に所属する伊勢室長と門馬氏は,中でもアプリケーションの開発者がいちばん影響を受けると予測する。同社は既に,IPv6対応アプリケーションを検証できる実験環境の整備など,IPv6対応のプロジェクトに着手している。同社のIPv6対応への考え方と取り組みについて聞いた。 IPv4アドレスの枯渇が話題に上るようになってきました。貴社ではこの問題に関して,どういったことに注目していますか。 IPv4アドレスの枯渇について,こうした話題が出てきた歴史的背景や,国内外の通信事業者の具体的な取り組み,事例をまとめた資料や文献は,まだないと思っています。すべての問題点を整理して,それぞれにどう対応すべきかをまとめたものもありません。さらにこの問題に関して今ある情報は,もっぱら通信事業者の中の人たちに向けた
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