キャンバスに何も描かれていないものを作品として提出したデンマーク人・アーティストに、借りたお金の返済命令が下された。 紙幣を飾っただけの作品の再制作を依頼 そのアーティストとは、イェンス・ハーニング氏だ。彼は2007年に「An Average Danish Annual Income(デンマークの平均年収)」という作品を発表。これはクローネ紙幣を、ただキャンバスに貼り付け、額縁に入れただけのものだったという。 また2011年にも、オーストリアの平均年収というテーマで、ユーロ紙幣をキャンバスに入れただけの作品を発表し、2021年にはデンマーク北部の町、オールボーにある「クンステン近代美術館」から、これらの2つの作品の再制作を依頼されたそうだ。 美術館側は、作品の再制作のために、約53万2000クローネ(約8万ドル:約1100万円)をアーティストに貸し、また報酬として約4万クローネ(85万円)