ケツに蹴りを入れられたほどインパクトがあり、断然イケてるという意味の題名通りの映画である。その一番の理由は、「キック・アス」と名乗る、スーパーパワーを持たないスーパーヒーローの主人公ではなく、「ヒットガール」という、復讐の念に燃える父親(ニコラス・ケイジ)から殺人の訓練を受けた、クロエ・モレッツ演じる11歳の少女だ。ニューヨーク近郊の高校に通うおタク系男子のデイブは、「なぜ、実際に(アメコミの中の)スーパーヒーローになる人がいないのか」という疑問を持ち、それを自ら実践しようとする。が、武道の達人でもなく、バットモービルを買えるような金持ちでもないので、通販で手に入れたウェットスーツとマスクだけが、弱きを助け強きをくじくスーパーヒーローになる手段である。いじめられている少年を助けようとして悪者にボコられ、それでもめげずに戦う携帯画像がユーチューブに流れ、一夜にしてスターとなる。名前を尋ねられ
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