春クールのドラマも残り一か月となったが、意外な掘り出しものとして毎週楽しみにしているのが『トットてれび』(NHK)と『重版出来!』(TBS系)だ。 重版出来! 本が売れなくなった時代の漫画業界 TBS系で火曜夜10時から放送されている『重版出来!』は、松田奈緒子の同名漫画を原作とする漫画業界の内幕を描いたドラマだ。劇中に登場する漫画を有名漫画家が手掛けていることもあってか、Twitterでは漫画家からの反響が大きい。 新人編集者・黒沢心(黒木華)を主人公に、漫画家と編集者と営業と書店員が協力して本を読者に届けようとする姿が描かれるのだが、漫画がもっとも売れていた90年代に漫画家業界の内幕を描いた漫画『編集王』(小学館)と較べると、すっかり冷え込んでしまった出版業界の厳しい現実が見え隠れする。 当初は、漫画業界のちょっといい話といった明るいテイストだったのが、6話以降、新人漫画家を食いつぶし
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