<カショギはムハンマド皇太子への批判で有名だが、彼に対する弾圧が始まったのは、アメリカ大統領に選出されたトランプを批判し、外交の矛盾を突いてからだ> トルコにあるサウジアラビアの総領事館内で殺害されたサウジの反体制派ジャーナリストで、米紙ワシントン・ポストのコラムニストだったジャマル・カショギは、サウジによる隣国イエメンへの軍事介入やムハンマド・ビン・サルマン皇太子による反体制派の弾圧を批判したことで有名だ。だが彼の悪夢が始まったのは2016年後半、米大統領選で勝利したばかりのドナルド・トランプを批判してからだった。 米国務省の報告書によれば、カショギがアラビア語紙「アルハヤト」に寄稿したこのコラムは、サウジの政治的圧力によって掲載が取り止めになった。そしてその半年後、カショギは「サウジに戻れば逮捕される恐れがある」と言って、逃げるようにアメリカへ亡命した。 「2016年にサウジ当局がカシ
![カショギは皇太子ではなくトランプを批判して殺された? | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/40f494ba0c50d442cede5e6ccf071b0b178cf158/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fstories%2Fassets_c%2F2018%2F11%2Fwebw181122-khashoggi-thumb-720x517-146471.jpg)