中国の習近平国家主席は5日、全国人民代表大会(全人代=国会)の内モンゴル自治区の分科会に出席し、標準中国語(漢語)の普及など「中華民族」の一体化を推進するよう指示した。国営新華社通信が伝えた。同自治区では昨秋、モンゴル語教育の縮小に対して、民族文化を抑圧する「同化」政策だと反発する抗議活動が起きていた。新疆ウイグル自治区のウイグル族への人権弾圧についても、欧米諸国の批判が強まる中、習氏は自らの民族政策を正当化した。 習氏は分科会での発言で「偉大な祖国、中華民族、共産党に対する、各民族のアイデンティティー(帰属意識)を高めなければならない」と述べた。