宇宙技術と異分野が結びつくと、思わぬイノベーションが起こる。それを目の当たりにしたひとつが、新型宇宙船クルードラゴンではないだろうか。米SpaceX社が自社で開発したその宇宙船は、新たな時代の幕開けを感じさせた。今後、ますます加速していく宇宙開発の可能性について、人と人工物のあらゆる関わりを設計してきたデザインエンジニアであり、過去に有人小惑星探査船を自主的にデザイン提案した経験を持つ、山中俊治さんに伺った。 山中さんが過去、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で研究してきた有人小惑星探査船について、その全体行程を図式化したもの。 ©2012 Shunji Yamanaka