京都の河井寛次郎記念館 渋み(しぶみ)は味を分類する概念の一つ。また、日本の伝統的な美意識の一つでもある。 概要[編集] 渋みは、柿の渋のような味を表す。華やかでなく落ち着いた趣がある。地味で深い味わいを指す。したがって、食品を味わう味を分類する概念とされる。また、美術・工芸を表現する概念でもある。「渋い」と形容し、接尾語「さ」により「渋さ」と体言化する。 渋み物質と感覚[編集] 渋柿 渋味物質は、主にアルミニウム、亜鉛、クロームのような多価の金属イオン、植物タンニン、エチルアルコール、アセトンのような脱水性溶媒、ハロゲン化酢酸を含む酸類の4種に大別される味というが、五基本味ではなく触覚に近い感覚という[1]。 渋みと苦みは異なるものであり、例えば、柿渋の渋みはタンニン、茶葉の渋みはカテキン、苦みはカフェインによるものである[2][3]。 渋味は、味を分類する概念のひとつと考えられている。