この項目では、コンクリートやモルタルの材料であるセメントについて説明しています。その他のセメントについては「セメント (曖昧さ回避)」をご覧ください。 セメントを投入、混合攪拌する様子 セメント(英: cement)、膠灰(こうかい)[1]とは、一般的には、水や液剤などにより水和や重合し硬化する粉体を指す。広義には、アスファルト、膠(にかわ)、樹脂、石膏、石灰等や、これらを組み合わせた接着剤全般を指す。 本項では、モルタルやコンクリートとして使用される、ポルトランドセメントや混合セメントなどの水硬性セメント(狭義の「セメント」)について記述する。 セメントの利用は古く、古代エジプトのピラミッドにもモルタルとして使用されたセメント(気硬性セメント)が残っている。水酸化カルシウムとポゾラン(英語版)を混合すると水硬性を有するようになることが発見されたのがいつごろなのかは不明だが、古代ギリシアや