法科大学院を出れば「7、8割が合格」と見込まれていた新司法試験の合格率が3割強と低迷し、大学院修了者の無職化が問題となっている。法科大学院が乱立し、受験者が増え、高い合格率を信じて入学した学生がほうり出された形だ。“司法浪人”の解消や社会人の活用が期待された法科大学院導入だったが、就職難は相変わらずで、関係者は「統廃合を進めて定員を絞るべきだ」と訴える。(西川貴清) 新司法試験合格者が発表された今月11日、旧法務省祝田橋庁舎(東京都千代田区)の掲示板前を祈るような表情の受験者たちが埋め尽くした。3回目の受験で合格した埼玉県春日部市の東大法科大学院出身の男性(27)は「不安で眠れなかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべたが、沈痛な面持ちで立ち去る人も多く、明暗が分かれた。 3回目となった今年の新司法試験は6261人が受験。うち2065人が合格し、合格率は過去3回で最低の32・98%だった
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