金曜官邸前の「欲望」 『エレキング』7号掲載の「季刊・二木ジャーナル」にある官邸前デモ批判を読んだ。内容は、以前私と二木さんが8月9日に六本木のカクタスでトーク・ライブをやったときに彼が主張していたこととほぼ同じ。官邸前デモでは規範や規律が重視されていて、「半端者 不良に 前科者も」参加する余地があまりない、あるいは、そうした人たちの生み出す社会運動のダイナミズムのようなものからかけ離れているのではないかというのが大意。 連載はCDレビューを兼ねていて、官邸前デモのその「整然とした秩序」と対比させる形で、MC漢&DJ琥珀の『MURDARATION』を、「時代への妥協や媚び」のいっさいない、「反社会的で暴力的」な「ギャングスタ・ラップの王道」として紹介している。そこには「一般市民を説得するための戦略的態度やおためごかしの言葉など皆無」で、「衝動的に湧き上がる感情や反抗心をありのままに表現しよ