「妄想代理人」第1話、「少年バット参上!」というサブタイトルに引っかけた、ただの語呂合わせのように思える見出しだが、その通りだ。先の「金の苦痛」という駄洒落に揃えようとしただけなのだが、眺めていたらあながちそうでもないように思えてきた。どんどんそう思うことにした。 先の黄色い爆弾事件から負の連鎖について考察してみたように……そんなたいそうなものではないが、私は身近に起きたどうでもいいようなことやつまらないことから屁理屈を生むのがたいへん好きである。これまでの作品もだいたいこういう思い付きで生まれる。きっかけなど何でもいいとさえ思えてきたくらいだ。 「傑作となる思い付きがあるわけではない。思い付きを傑作に育てるのだ」 といったのはスタンリー・キューブリックではなくて黒澤明ではなくて私である。 ではこの発想の方法をこの場で実践してみよう。大きく出たね、また(笑) ま