クリエイティブ・コモンズの始まり クリエイティブ・コモンズの発端は米国であった。1998年に米国は著作権保護期間を延長したが、その延長法は米連邦憲法に違反すると、スタンフォード大学の憲法学者ローレンス・レッシグが訴えを起こした。結局、レッシグは連邦最高裁で敗れて、著作権保護期間延長法は合憲との結論になったが、しかし、著作権をがちがちに強調しすぎることは文化の発展を阻害するという認識のもと、できるだけ著作権を開放することも考えたいという形で展開されたのが、この運動の始まりというふうに理解してもらいたい。 ローレンスのもとで学び、日本の弁護士資格を有している野口祐子が、現在クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(CCJP)の事務局長として活動している。 CCジャパンの立場 CCJPの立場は、現在ある著作権制度を尊重して、その制度の上に立って、より柔軟かつ多様な著作権に関する選択肢を権利者・利用者双