きのう古賀茂明さんにBLOGOSでインタビューした。彼の『日本中枢の崩壊』は今アマゾンで9位、16万部も売れたという。「現役キャリア官僚の内部告発」というのが興味を引いたのだろうが、実は内容はそれほどセンセーショナルなことが書いてあるわけではない。公務員制度改革を政府の方針通りやろうとしたら、むしろ政府のほうがぶれて彼を左遷したという話だ。 この本についての霞ヶ関の意見は二通りある。「よく言ってくれた」という支持と「役所の肩書きで書くのはおかしい」という批判だ。古賀さんもそれは承知しており、最初は肩書きも出さず、「これは個人としての意見です」と断ったそうだが、テレビ局が「肩書きなしでは困る」というので、最近は経産省の肩書きをつけるようにしたそうだ。 公務員が公的に発言するときは、所属官庁を代表していると解釈されるので、その言論には制約がある・・・と一般には思われているが、実はそういう法律は
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