2016年6月7日のブックマーク (2件)

  • 青玉楼主人さんの書評 千年の祈り【本が好き!】

    読んでいて楽しいと思えるような作品が多いわけではないが、読後、索漠とした思いの中に真実だけが持つ確かな手触りと哀しい明るさのようなものが仄見える。 イーユン・リーのデビュー短篇集。第一回フランク・オコナー国際短篇賞を受賞した、その完成度の高さに驚く。どれも読ませるが、読んでいて楽しいと感じられる作品が多いわけではない。むしろ苛酷な人生に目をそむけたくなることのほうが多いのだが、読み終わったあとの索漠とした思いの中に、真実だけが持つことのできる確かな手触りと哀しい明るさのようなものが残っているのを感じる。誰の人生にも人それぞれの秘密が潜んでいて、周りが考えるほど単純なものではない。リーの筆は、ときに厳しく、ときには優しく、人々によりそって、固い殻に覆われた外皮の奥にある核を明るみに出す。全十篇のどれも捨てがたいが、親と子の結婚観をめぐる考え方のちがいが対話を通して浮かび上がってくる作品が少な

    青玉楼主人さんの書評 千年の祈り【本が好き!】
    oulaw
    oulaw 2016/06/07
    おもしろそう
  • 人間にとって「宗教」とは何か? 絶望からの救いを求め続けたある偉大な哲学者の思索と苦闘(鈴木 祐丞) @gendai_biz

    文/鈴木祐丞(秋田県立大学助教) 不可解な一節 19世紀デンマークの宗教哲学者セーレン・キェルケゴール。『死に至る病』など哲学史上に名を刻む不朽の名作の著者である。いわく、「死に至る病とは絶望のことである」、などなど。 セーレン・キェルケゴール 1813-1855 デンマークの哲学者。実存主義哲学の祖とされる。『あれかこれか』『不安の概念』『死に至る病』など、数々の著作を残した。19世紀を代表する哲学者の一人。 さてそのキェルケゴール、じつはあるところでこんなことを述べている。 仮名の著作のなかには、私自身の言葉というべきものは、一語もない。……したがって私の希望、私の願いは、もしだれかがこれらの書物のたったひとつの言葉だけでも引用しようと思いついたなら、当該の仮名の著者の名前で引用して、私の名をあげたりしないでいただきたいということである。(杉山好・小川圭治訳『非学問的あとがき』(下)、

    人間にとって「宗教」とは何か? 絶望からの救いを求め続けたある偉大な哲学者の思索と苦闘(鈴木 祐丞) @gendai_biz
    oulaw
    oulaw 2016/06/07
    おもしろそうな本。読んでみたい。