昆虫食は、食料資源に乏しい地域において重要なタンパク源として活用されてきました。それは日本のみならず世界各地においても当てはまり、昆虫食を忌避するのではなく自分たちが持つ食文化に組み込もうとする動きがあったのです。では、どのような昆虫が世界中で食べられているのでしょうか? 日本では「ゲテモノ食い」として考えられる昆虫食は、海外ではむしろ食文化の一つとして肯定的に受け止めていることが多いのです。 例えば、フランス料理の高級食材の一つであるエスカルゴは、カタツムリの一種であるリンゴマイマイを調理したものです。昆虫食に嫌悪感を覚える人は居ても、「一度はエスカルゴを食べてみたい」と考える人はいます。 このように、作り出されたイメージを凌駕するのが世界の昆虫食の持つ文化的背景なのでしょう。 世界の昆虫食の背景にあるもの では、世界的に昆虫食が食文化に取り入れられるようになった背景には何があるのでしょ