黒いシールが剥がれ傷ついたヘルメットを案内所前に置く救助隊員。ガムテープに事故があった日時や場所を記した 北アルプス涸沢(標高約2300メートル)の県涸沢山岳総合案内所の前に日中、傷ついたヘルメットが置かれている。涸沢と奥穂高岳を結ぶ登山道で、7月に滑落した登山者が実際にかぶっていたものだ。穂高連峰一帯は、県山岳遭難防止対策協会がヘルメット着用を促す「着用奨励山域」5カ所の一つ。ヘルメットが身を守ってくれることがあると示す実例として、注意喚起に役立っている。 ヘルメットは7月31日午前6時40分ごろ、涸沢から穂高岳山荘に向け登っていた山口県下関市の男性(66)が、バランスを崩し約10メートルほど滑落した時着けていた。男性は両手足に擦り傷や打撲の軽症を負ったが、頭は無事だった。 男性は、涸沢ヒュッテが昨季から始めたヘルメットの有償貸し出し(1日千円)を利用。「涸沢ヒュッテ」と書かれたシー
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