ヨロブン アンニョンハセヨ 「한 오백년 ハノベンニョン 恨五百年」という曲は、韓国を代表する民謡の一つだ。 この曲は、江原道民謡の一つで、江原アリラン、旌善アリランの系譜をひくものだという。李成桂が高麗の国を滅ぼして李氏朝鮮王朝を打ち立てた時、江原道に逃れた高麗王朝の遺臣たちが李成桂に恨をもって歌ったものに由来するという。そして、この曲の題名は繰り返しの部分「한 오백년 살자는데・・」の「한 오백년」からきたものとされている。曲の調子は韓国の伝統的な音階の一つである메나리조メナリ調(慶尚道、江原道の民謡によく見られるミ・ラ・ドの三音が中心音となる伝統的な五音階)からできている。 ここで、この曲を取り上げたのは、80年に現代韓国の歌手趙容弼によって歌われたからである。彼は78年にTBCの特集番組で老人の歌う「恨五百年」を聞いて、感動したという。 趙容弼は、大麻草事件で謹慎処分を受けた70