「Einy(アイニー)」は映像・音楽・eラーニングといったリッチコンテンツを、高いセキュリティを確保しつつ、インフラコストを低く抑えてサービスが提供できるコンテンツ配信プラットフォーム。開発したのは今年創業100周年を迎えたブラザー工業だ。産業技術総合研究所や早稲田大学などとの共同研究*を経て、昨年事業化した。 ブラザー工業はミシンやタイプライター、最近ではプリンタ複合機などでよく知られているが、1986年のソフト自販機「TAKERU」に始まり、通信カラオケシステム「JOYSOUND」「HyperJoy」、着信メロディーサービス「ポケメロJOYSOUND」など、通信回線を使ったコンテンツ配信プラットフォーム・サービスの長い経験とノウハウを持っている。 Einyと既存のクライアント-サーバ方式との大きな違いは、Einyがグリッド技術(P2P技術)を基盤として作られていることだ。P2Pと聞くと