第62回 「オバマ大統領、新米国特許改革法をサイン―世紀の新米国特許法は先願主義ではない―」 オバマ大統領は、2011年9月16日に、これまで6年間討議されてきた米国特許改革法をサインし、新しい米国特許法が成立した。 サインした場所は、Thomas Jefferson (トーマス・ジェファーソン) High School for Science and Technologyという全米No. 1の公立高校で、特に科学技術の教育の点で有名である。しかも、ジェファーソンは第3代米国大統領だが、初代の米国特許庁委員会のメンバーであり、初代審査官でもあり、且つ発明家としても有名である。 現在の特許法は1952年法であるが、この60年ぶりの大改革の記念のサイン場所として、Jefferson High Schoolを選んだオバマ大統領のセンスもシャレたものである。今回の改革がなぜ画期的であるかは、米国が