日本では1948年に優生保護法が施行され、1949年から経済的理由での中絶が合法化されました。その結果、日本では合計特殊出生率が激減しました。上記グラフの緑色の線が、中絶件数の増減を示しています。「中絶の合法化は少子化の原因か?」と尋ねられたら、答えは「イエス」です。 しかし、中絶解禁では少子化の原因の1/4しか説明できません。※註1 当たり前ですが、女性は中絶が解禁されたから子供を堕ろしたくなったのではありません。「もともと計画していた子供の数」を中絶によって実現できるようになっただけです。中絶件数の減少からも分かるとおり、現在では中絶よりも避妊が選ばれるようになりました。 生物学には「ティンバーゲンの4つの『なぜ?』」という考え方があります。これは動物学者ニコ・ティンバーゲンが提唱した思考の枠組みです。ひとつの「なぜ?」という疑問には、少なくとも4つの正しい答えがあるのです。 たとえば
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