大相撲の野球賭博事件の捜査で警視庁が力士らの携帯電話のメールを調べる中で、相撲の取組で八百長が行われていたことをうかがわせる内容のメールが見つかっていたことが、関係者への取材でわかった。勝ち星を売買していたともとれるメールも含まれているという。 警察当局は、日本相撲協会の監督官庁の文部科学省にこうした事実を連絡。文科省は警察からの情報を協会に伝え、調査を求める方針だ。 大相撲の八百長疑惑はこれまで週刊誌報道などでたびたび指摘されてきたが、協会側は民事裁判などで八百長の存在を一貫して否定してきた。 警視庁は昨年7月、野球賭博への関与を認めた親方や力士らが所属する相撲部屋など一斉に家宅捜索して携帯電話五十数台を押収し、削除されていたメールの復元も含め、内容を調べた。その結果、胴元側と賭博客の間で交わされた野球賭博にかかわるメールを確認し、1月、胴元側の元幕下力士・山本俊作(35)、元十両