イランの首都テヘランで20日午後、野党勢力「改革派」の反政府デモがあり、治安部隊と衝突した。米政府系放送「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)電子版は目撃者の話として、デモ参加者1人が死亡したと伝えた。イランでは14日のデモで大学生2人が死亡しており、改革派は2人を追悼する名目で新たなデモを呼びかけていた。 テヘランからの情報によると、数千人が中心部の目抜き通りに集結。政府への抗議の意味を込め「アラーアクバル」(神は偉大なり)と叫んだ。治安部隊は催涙弾や威嚇射撃で解散させようとしたが、デモ隊は投石などで抵抗した。中部イスファハン、南部シラーズなどでもデモがあった模様だ。 一方、国営テレビは「テヘラン市内は平穏で、市民は買い物を楽しんでいる」と伝えるなど、デモの情報を一切報じていない。当局はイラン駐在の国外メディアに対して現場取材を禁じ、国際電話の発信も規制している。 フェイスブックの改