映画『おいしいコーヒーの真実』何気なく手にする1杯のコーヒーに隠された、地球の裏側のコーヒー農民たちの表情。私たちはもう「知らない」で済ますことはできないのではないでしょうか。カフェ好き、コーヒー好き必見の映画をご紹介します。 知ることが最初の一歩 カフェで目の前にさしだされた1杯のコーヒー。その値段のうち、コーヒーを栽培する農家の人々の手に渡る金額がいくらかご存じですか? 1999年、東京のカフェのコーヒー1杯が平均419円だったとき、タンザニアのコーヒー農家が受け取る利益はわずか0.4%。つまり1.7円足らずでした。 さらにコーヒー危機と呼ばれる2003年には農家の人々の取り分はいっそう降下し、0.1%にまで落ち込んでしまったのです。 映画の中で、コーヒー栽培に従事する人々に「あなたたちの作ったコーヒーが、先進国ではいくらで売られているか知っていますか?」と、その金額が告げられたとき、