痴漢や盗撮などの被害に遭ったり、目撃したときにアプリ上で「報告」する仕組みによって犯罪の「ビッグデータ」を集めることを狙うアプリ「Radar-z」。 このアプリと連携して慶應義塾大学の学生たちが「#NoMoreChikan」という取り組みを始めている。 「『仕方ない』で終わらせるのはもうやめよう。一緒に声をあげたい」をコンセプトに、寄せられた声を警察や鉄道会社に届けることを目指して取り組んでいる3人の学生と、指導する小笠原和美教授(元・北海道警察函館方面本部長)に話を聞いた。 「#NoMoreChikan」サイトより https://nomorechikan.com/ ●日常的だった電車内での痴漢被害ーー小笠原教授の授業の中で出た話題から「#NoMoreChikan」の取り組みを考えたとのことですが、性犯罪の中でも特に痴漢について考えようと思ったきっかけを教えてください。 須田小百合さん: