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2011年9月21日のブックマーク (3件)

  • 英国の財政原理主義者と対峙せよ 狂いが生じ始めた緊縮財政の目論見

    (2011年9月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ニック・クレッグ氏が率いる自由民主党(自民党)は英国の連立政権内における新たな任務を模索している。同氏はデビッド・キャメロン氏の保守党と一定の距離を保ちたいと考えている。また、自民党には、保守党の隠された能にブレーキをかけるだけではなく、それ以上の存在になってほしいとも思っている。 筆者には、ささやかな提案がある。自民党は気後れすることなく、成長戦略の擁護者の役割を演じるべきだ。 連立政権樹立の基盤となった政治的な計算は打ち砕かれた。最近まで、英国経済は一時的に減速しているだけだというふりをすることができた。 それが今では長引く景気停滞が見込まれ、停滞以上にひどい事態に陥る可能性もある。政権内部の誰かが財務省の財政原理主義者と戦わなければならない。 1~2年痛みに耐えれば景気が回復するはずが・・・ 連立政権の発足当初は、すべてが魅

  • 単一通貨ユーロが抱える本当の「致命的欠陥」

    なぜユーロはこんなトラブルに見舞われているのだろうか? そのわけを知りたかったら、債務やソブリン債のことをちょっとだけ忘れて、ユーロの紙幣をながめてみるといい。そこには、この世に存在しない想像上の建築物が描かれている。 国家が発行する紙幣には実在の人物や場所が印刷される――米ドル紙幣ならジョージ・ワシントン、ロシアルーブル紙幣ならボリショイ劇場という具合――のが普通だが、ヨーロッパ人としてのアイデンティティーは非常に脆いためそれができない。 特定の国を連想させる場所の絵や英雄の肖像を載せていたら、きっと大変な論争になっただろう。そのため欧州通貨当局はあえて、どの国のシンボルにもなり得るがどの国のシンボルにもなりきれない曖昧な絵を選んだのだ。 そのユーロ紙幣が欧州大陸の銀行の現金支払機から出てくるようになって10年になるが、ヨーロッパ人としての共通のアイデンティティーは欠如したままであり、今

    oyoyom
    oyoyom 2011/09/21
  • ユーロ危機の正しい診断 政府の浪費は問題の本質ではない

    (英エコノミスト誌 2011年9月17日号) ユーロ圏の混乱を解消するためには、その病の質を理解しなくてはならない。あまりにも多くのヨーロッパ人が、これは単に財政赤字の問題だと主張し、この病気への無理解を露呈している。 誤診は、それ自体は医療過誤ではない。医師だろうと、中央銀行総裁だろうと、政治家だろうと、誰もがミスを犯すものだ。だが、誤診に加えて、症状の一部を無視し、効き目のない治療法に固執するとしたら、これはそう簡単に許されるものではない。 今ユーロに起きているのは、まさにそのような事態だ。ユーロ圏では、多大な努力を要する財政引き締めに力点が置かれるあまり、信頼回復の必要性が軽視されている。 ドイツや欧州中央銀行(ECB)をはじめとする多くの関係者が下した診断は、現在の混乱のそもそもの根幹が周縁国の浪費にあるというものだ。ドイツのヴォルフガング・ショイブレ財務相は、先頃フィナンシャル

    oyoyom
    oyoyom 2011/09/21