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2013年6月27日のブックマーク (3件)

  • 大荒れの市場、日本国債が思わぬオアシスに

    (2013年6月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 1週間前に国会に現れた日銀の黒田東彦総裁はまるで別人のようだった。今年4月に「異次元」の金融緩和を打ち出して投資家をあっと言わせた時の堂々たる姿とは大きく異なり、おどおどしていると言ってもよさそうなほどだった。 「もし量的・質的金融緩和についての日銀の意図が誤って解釈されたり、混乱を招いたりしたのであれば、遺憾に思う」。世界で2番目に大きな債券市場が下落し、ボラティリティー(変動率)の高い状態が続いていることについて黒田氏はこう述べた。 米国債などとの利回り格差が拡大、再び安全な避難先に 日銀の黒田東彦総裁〔AFPBB News〕 だが、それ以降、市場は黒田氏にいくらかの援軍を提供している。この点は米国債と比べてみればよく分かる。米国債は、米連邦準備理事会(FRB)が先週、資産買い入れの縮小に言及してから急落している。 しかし、日

  • ブラジルの「自動車熱」のツケ インフラ整備進まず、国民の怒りが爆発

    (2013年6月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ブラジルでは、マイカーを持つことが中産階級の夢の1つ(写真はサンパウロの大動脈パウリスタ通り)〔AFPBB News〕 ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ前大統領は、2002年の選挙運動を記録したドキュメンタリー映画「Entreatos(幕間)」で、1970年代に車を買った時に感じた「中産階級」の誇りについて語っている。 「王様のような気分になった」。その当時、ブラジルのデトロイトに相当した場所、つまり、ABCパウリスタと呼ばれるサンパウロの自動車産業集積地で金属工としてキャリアを始めたルラ前大統領はこう語った。 職場で事故に遭い、自動車産業のせいで小指を1失った同氏は、大統領になっても車に対するこの熱意を維持した。この熱意は、ルラ氏の後継者で、中道左派の与党・労働党でともに幹部を務めるジルマ・ルセフ現大統領も共有している

  • FRBの量的緩和の行方:だいぶ明確になったが・・・

    (英エコノミスト誌 2013年6月22日号) 債券買い入れを継続し、打ち切るかもしれない時期について説明するベン・バーナンキ議長は正しい。 ベン・バーナンキFRB議長は量的緩和からの「出口」という難しい問題を抱えている〔AFPBB News〕 金融市場はこの6週間余り、「緩和逓減(tapering)」について取り乱してきた。緩和逓減は中央銀行の専門用語で、米連邦準備理事会(FRB)が紙幣を増刷して債券を購入する(「量的緩和」を行う)ペースを現行の月間850億ドルから落とすプロセスを指す。 5月初め以降、超緩和政策の終わりへの不安が10年物米国債の利回りを率にして40%以上押し上げてきた。新興国の通貨と債券は大揺れした。FRBの金融引き締めが世界的な金融不安を招いた1994年との類似点を心配する向きもある。 最近の神経質な展開は、超緩和型の金融政策からの出口がいかに揺れの激しいものになり得る