(2013年6月27日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) この1週間の出来事から、コモディティー業界に不安の波紋が広がった(写真はオーストラリアの鉄鉱石採掘現場)〔AFPBB News〕 コモディティー(商品)の「スーパーサイクル」は死んだ。中国の急成長を原動力に価格が果てしなく上昇する時代が終わったかどうか、まだ疑問に思っている人がいたとしたら、この1週間の出来事が間違いなく疑いを払拭したはずだ。 米連邦準備理事会(FRB)が「量的緩和」プログラムの縮小をほのめかした後の米ドル高騰と、中国での流動性逼迫への懸念が相まって、コモディティー業界に不安の波紋が広がった。 では、投資家はどうすべきなのか? その答えは、見た目ほど明白ではないかもしれない。大半のコモディティーの価格は既に劇的に下げている。2011年に高値をつけてから、銅価格は35%下げ、鉄鉱石の価格は40%、金の価格は36%下落し