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2013年9月5日のブックマーク (3件)

  • ロシアと欧米:冷え込む関係

    (英エコノミスト誌 2013年8月31日号) 欧米諸国との関係が冷え込むなか、ウラジーミル・プーチン大統領は中国に目を向けている。 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)と米国のバラク・オバマ大統領〔AFPBB News〕 9月初旬にサンクトペテルブルクで行われる主要20カ国・地域(G20)首脳会議でロシアのウラジーミル・プーチン大統領がホストとしてバラク・オバマ米大統領をはじめとする各国首脳を迎える時、お互いに抱く恨みと嫌悪は隠し切れないだろう。 オバマ氏は最近、プーチン氏のボディーランゲージを「教室の後ろで退屈している子供」になぞらえた。また、モスクワで予定されていた2国間の首脳会談をキャンセルし、代わりにスウェーデンを訪問することにした。 完全に死んだ米ロ関係の「リセット」 とどめになったのは、逃亡した米諜報機関職員のエドワード・スノーデン氏をロシアがかくまったことだ。だが、この

  • 米国は「世界の警察官」を辞めてしまうのか

    (2013年9月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 英国帝国主義の傑出した詩人ラドヤード・キップリングは1899年、米国にあてた詩を書いた。「白人の責務を担え」という書き出しで、「平和のために苛烈な戦に挑み/飢えた者たちの口を満たし/病の広がりをい止めよ」といった言葉が連なっている。 今では米国の大統領は黒人であり、キップリングのような人が用いた帝国主義者の言葉をあえて使う著名な知識人はいないだろう。 米国が担う「世界の警官」という特別な責務 米議会は9日以降、シリアへの軍事介入について審議する〔AFPBB News〕 しかし、米国は世界の警察官という特別な責務を担うべきだという考え方は今なお健在で、バラク・オバマ大統領がシリアに対する軍事行動を求めた発言にも見受けられた。 「我が国はアメリカ合衆国である」。大統領はそう強調し、1945年以降の世界の秩序を構築・防衛するという特別な役

  • 1度否決されようが、英国の介入主義は死なない

    (2013年9月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 英国のジョージ・オズボーン財務相はよく同僚に向かって、自分が政治の第一原則と見なすものについて語る。「数を数えられなければならない」というのが、それだ。彼の言わんとすることは、マーガレット・サッチャーの失脚や連立政権の誕生といった極めて重大な出来事でさえ、議会における基的な算数から生まれたということだ。 英国のデビット・キャメロン首相は政府提案を否決され、シリアに対する軍事介入への不参加を明言した〔AFPBB News〕 デビッド・キャメロン首相は今、苦々しい気持ちでこの原則を思い出していることだろう。思い上がった首相官邸が先週、票を読み誤っていなければ、今頃シリアとの戦争が差し迫っていたかもしれない。 だが、シリアのバシャル・アル・アサド大統領に対する軍事行動を求めた政府提案が僅差で否決されたことで、介入計画は頓挫し、見たところ米