これで駄目なら 若い君たちへ――卒業式講演集 作者: カート・ヴォネガット,円城塔出版社/メーカー: 飛鳥新社発売日: 2016/01/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見るヴォネガット最後の著作となったエッセイ集『国のない男』が2007年に日本でも出版され、その当時すでに、ほとんどのエッセイが訳されていたことから「ああ、これがエッセイとしては最後かぁ……」と感慨深く読んだのを今でもよく覚えている。『スローター5』などに代表される厳しい現実や愚かな人間を直視しながらも「そういうものだ(So it goes)」と言ってのける彼の優しく笑いのこみ上げる語り口は、小説でもエッセイでもたまらなく魅力的なものであった。 それだけに今回また小説ではない本(本書『これで駄目なら』)が出ると聞いて「まだ出てないエッセイがあったんだ!」と喜んだが、エッセイではなく新たに編まれた大学卒業
![君たちが大好きだ。心から──『これで駄目なら 若い君たちへ――卒業式講演集』 - 基本読書](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fede587b669a1ac10ddecadc652cae36e6eb5539/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41b9ZbtT%2BIL.jpg)